著者
武子 愛 児島 亜紀子
出版者
日本女性学研究会
雑誌
女性学年報 (ISSN:03895203)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.61-79, 2023-12-16 (Released:2023-12-16)
参考文献数
24

軽度の知的障害がある女性たちの性産業従事に関するこれまでの言説の多くは、彼女たちを性搾取の被害者として捉えるものであった。本研究ではその捉え直しを行うべく、性産業従事経験と婦人保護施設の入所経験があり、かつ軽度の知的障害のある女性たち2名に聞き取り調査を行った。分析枠組みとして反抑圧アプローチ(AOP)における抑圧と抵抗の概念を用いた。結果、彼女たちにとって性産業従事は、周辺化・無力化されにくい場所であり、抑圧に対して抵抗することができる、主体的な行動を発揮しやすい場所であることが明らかになった。

言及状況

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[paper][論文][ジェンダー][性産業][知的障害]
[障害][性][主体][知的障害]
すげー!勝手にストーリー作り出してるコメントが⭐️集めちゃってるの面白いな。直接聞き取りできた対象が周囲にいるんだろうか。
軽度知的障害の男性が従事できる仕事となると、低時給ブラックなアルバイトか、銅線泥棒したり反グレに使われて受け子や現場監視やらされて逮捕され犯罪者として社会からつまはじきにされるかなので、それよりはマシ
施設で生まれ育って、誰にも褒められず、風俗に行くことについて心配されることもないぐらい孤独な境遇である人が、風俗で働くことにやりがいや優しさを見出すのはそうだろうけど、いやそれは駄目だろう、となるな。
ルポルタージュのような研究だった。結論ありきではなく、知的障害女性たちの意思を尊重できる社会のあり方を今後も考え続けたいという温かな目的意識が感じられた。AかBかで片付けられる問題じゃない。
軽度本物女性の性産業適応について、こういう人は風俗が丁度いいみたいな話(n=2)
「軽度の知的障害がある女性たちの性産業従事に関するこれまでの言説の多くは、彼女たちを性搾取の被害者として捉えるものであった。本研究ではその捉え直しを行うべく、」

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『女性学年報』第44号各記事へのリンク(4) ●反抑圧アプローチの視点から迫る軽度知的障害女性の性産業従事――当事者の語りから従来の言説の捉え直しへ (武子愛、児島亜紀子) [上がページへのリンク、下がPDFへの直接リンク] https://t.co/hyAs30WSJ7 https://t.co/3xbQmlS4jr
『女性学年報』第44号各記事へのリンク(4) ●反抑圧アプローチの視点から迫る軽度知的障害女性の性産業従事――当事者の語りから従来の言説の捉え直しへ (武子愛、児島亜紀子) [上がページへのリンク、下がPDFへの直接リンク] https://t.co/hyAs30WSJ7 https://t.co/3xbQmlS4jr

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