著者
斎藤 和子
出版者
一般社団法人 日本人類学会
雑誌
Anthropological Science (Japanese Series) (ISSN:13443992)
巻号頁・発行日
vol.108, no.2, pp.61-79, 2000 (Released:2008-02-26)
参考文献数
26

岩版•土版はこれまで, 石製または土製という材質の違いはあっても同一形式に属し, 連続的な変化を遂げ, 6型式に分類されるとされてきた。そして, 初現形態である第1類を見ると, 土偶と何ら形態的な関係がないと考えられ, ゆえに, 岩版•土版は土偶と形態的に無関係であるとされてきた。しかし本研究の解析の結果, 1) 岩版•土版は同一形式に属するとしても, 連続的に変化するとはいいがたいこと 2) 細別されていた従来の6型式は, 3型式に大別されること3) 第2類•第3類の岩版•土版は, 土偶の人体意匠の表現様式に影響を受けていること, を指摘した。

言及状況

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@okumiomote 情報ありがとうございます。パンピーには何れもアクセス不能ない情報源のため↓の情報源を参考にしておりました。 縄文後晩期の岩偶岩版類について https://t.co/OfbypFMZlV 岩版•土版の身体表現について https://t.co/DHS9vm3yn1 東北地方・縄文晩期の土偶関連遺物(1) https://t.co/bPnYRrpGBF

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