著者
宮下 和喜
出版者
Arachnological Society of Japan
雑誌
Acta Arachnologica (ISSN:00015202)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.89-93, 1996 (Released:2007-03-29)
参考文献数
8

1992年の夏に親の産室より出てきたシラヒゲハエトリの2齢幼体を自然に近い条件下で飼育した結果, 雄4匹は翌年の7~8月に成体となったが, 1匹はその次の年の夏までかかって成体となった. 雌3匹も3年目の夏に成体となった. 雄の脱皮回数は5回, 雌のそれは6回であった.野外で採集した雌成体6匹を室内で飼育したところ大多数があしかけ3年生存し, この間の2年目までに4~5回受精卵を産んだが, 一部の個体は3年目にももう1回産卵した. 産卵数 (平均値±標準偏差) は, 第1回目の産卵が24.4±4.2, 第2回が17.8±2.1, 第3回が14.3±3.2, 第4回が12.2±5.5, 第5回が12.7±1.5であった. 一生における雌当りの総産卵数は71.7±18.6 (平均値±標準偏差) であった.

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