著者
原田 公人 廣田 栄子
出版者
一般社団法人 日本聴覚医学会
雑誌
AUDIOLOGY JAPAN (ISSN:03038106)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.65-72, 2013 (Released:2013-06-14)
参考文献数
13

人工内耳自助組織に加入している幼児から大学生の人工内耳 (CI) 装用児をもつ保護者250名を対象として, アンケート調査を実施し回答を得た195名を対象に, CI満足度と, 聴覚補償やコミュニケーション等の現状について明らかにすることを目的とした。質問項目は, 対象児の属性, 現在の所属教育・療育等施設, 埋め込み手術年齢, 術前・術後のコミュニケーションモード, CI装用下における聞き取りの改善, CI装用の満足度, コミュニケーション等の10項目とし, 郵送による自記式質問紙調査法を用いた。その結果, 対象児のインクルーシブ教育・療育機関の帰属, CI装用の低年齢化, 聴覚コミュニケーションモードへの移行, 教育機関等での情報補償の不十分さ等についての現状と課題が示された。大方の保護者はCI装用に満足感が高いが, 年齢が高くなるにつれてコミュニケーションの不全感を指摘し, 発達段階や個別状況に応じた教育・療育的支援の必要性が示唆された。

言及状況

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@VVdGdgIx4gK9Z5N こんにちは。 近年、こういった論文は、J-STAGEやCiNii Articlesでの公開が増えました。 教育・療育期の人工内耳装用の聴覚補償とコミュニケーションと支援に関する検討 https://t.co/EHNtq32dgX 人工内耳装用児者及び保護者による聞こえや会話の支援に関する評価の検討 https://t.co/BxCbvF6iyX

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