著者
山元 孝広
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
雑誌
地質調査研究報告 (ISSN:13464272)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.1-16, 2017-03-10 (Released:2017-03-17)
参考文献数
36
被引用文献数
2 3

大山火山は山陰地方に位置する大型のデイサイト質成層火山である.この火山は約6万年前の大山倉吉降下火砕堆積物(DKP)に代表されるような日本列島沿いに大規模な火砕物を降下させる噴火を更新世に度々起こしたことで知られている.大山火山の既存研究には層序学的な問題や評価手法上の問題が残されているため,本研究では噴火履歴を定量的に見直した.まず,層序学的問題では,最新期の噴火を弥山溶岩ドームの形成とするもの鈷峰溶岩ドームの形成とする異なる文献が存在した.新たに実施した放射性炭素年代測定の結果は,弥山噴火 が28.6千年前,三鈷峰噴火が20.8千年前となり,後者が最新期の噴出物であることが確実になった.次の問題は,須藤ほか(2007)のデータベースに記載された大山火山起源降下火砕堆積物の体積評価手法である.この手法では既存文献の堆積物等層厚線を図学的に書き直すことで体積を求めているが,実際には分布する遠方の火砕物を無視しており,計測された体積は相当な過小評価になっている.そのため,降下火砕堆積物の体積はLegros(2000)や他の手法を用いて再計測し直している.今回の計測値 を用いて作成した積算マグマ噴出量階段図では,10万年前頃からマグマ噴出率が大きくなる傾向が認められ,その中でDKPが発生したように見ることが出来る.

言及状況

外部データベース (DOI)

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J-STAGE Articles - 大山火山噴火履歴の再検討 https://t.co/NHwNTVEOob 大山倉吉降下火砕堆積物(DKP)
たぶんこれhttps://t.co/ukW0QXj02pを根拠にしてるのだろうが、これ書いたのも浜岡再稼働に反対してた山元孝広やで? 火山灰がやばいのは原発よりも空気取り込みまくる火力発電所のほうやぞ?そこらへん分かってるんか?… https://t.co/BhGxndJskg
見直し基準となる論文はたぶんこれよね。 https://t.co/REUev7y7Yq
大山火山の火山灰分布に関して原子力規制庁が「山元論文」を新知見認定。https://t.co/lLZdnIsvqA 山元論文 https://t.co/DDC9LgWLiI
議論の元になったのはこれ 山元(2017):大山火山噴火履歴の再検 https://t.co/ekRHjD24Mg 《電力事業者は大山火山の長期活動評価を行っているが,その評価には津久井(1984)の層序と須藤ほか(2007)の体積値が採用されており問題がある》
4 4 https://t.co/KwH6QyGkky
3 3 https://t.co/l1PAN7gk5z
最新研究【大山】地質調査研究報告 山元, 大山火山噴火履歴の再検討 https://t.co/3prZSFUMFW

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