著者
柳沢 幸夫 渡辺 真人
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
雑誌
地質調査研究報告 (ISSN:13464272)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.259-285, 2017-12-28 (Released:2018-04-12)
参考文献数
119
被引用文献数
1 14

新潟県佐渡島の大佐渡地域南部に分布する新第三系~第四系堆積岩類は,これまで下戸層,鶴子層,中山層,河内層,貝立層及び質場層に区分されてきたが,この研究では,珪藻化石年代層序の詳しい研究成果に基づいて,矛盾や問題のあった新第三系堆積岩類の層序区分を改訂し,新たな層序学的枠組みを提案した.従来の下戸層は分割して下部を下戸層(再定義)とし,従来の下戸層上部を「羽二生川層」として独立した地層とした.また,硬質泥岩からなる鶴子層を廃止し,硬質泥岩層を珪藻質泥岩からなる中山層に含め,中山層を再定義した.さらに,従来の中山層上部に認められる海緑石層より上位の無層理塊状泥岩を従来の中山層から分離し,新たに独立した地層として「野坂層」を設定した.この結果,大佐渡地域に分布する新第三系~第四系堆積岩類の層序は,下位より下戸層,羽二生川層,中山層,野坂層,河内層,貝立層及び質場層となった.

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う!最近の佐渡地質層序の研究では下戸層上部を羽二生川層に、また鶴子層を廃して中山層上部の無層理塊状泥岩を野坂層と再定義したと。 『大佐渡地域南部に分布する新第三系堆積岩類の層序の改訂』地質調査研究報告, 第 68 巻,第 6 号, p. 259–285, 2017 柳沢幸夫・渡辺真人 https://t.co/pQDCIKjI3Q

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