著者
渡辺 真人
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.4-12, 2014-03-31 (Released:2014-04-23)
参考文献数
16
被引用文献数
6 7

日本の各地にジオパークの活動が広まった経緯について解説し,ジオパーク活動のこれまでの成果と問題点について解説した.日本のジオパークでは,地形・地質遺産の保全に関する意識の向上や,地元の子供たちへのジオサイトを利用した野外教育の振興,教育旅行を含むジオツーリズムが徐々に盛んになるなどの成果が出始めている.一方で,ジオパークの主要なコンテンツである地球科学的なストーリーの構築に関する問題など,さまざまな課題も山積している.それらの課題を解決していくためには,日本ジオパークネットワークを通じたジオパーク間の交流,日本ジオパーク委員会の再認定審査などを通じて,各ジオパークが自らの問題に気付き,自己修正していくことが重要である.
著者
渡辺真人
出版者
海洋科学技術センター(JAMSTEC)
雑誌
JAMSTEC深海研究
巻号頁・発行日
vol.(16-II.地質学・地球化学・地球物理学・潜航調査編), 2000-03-27
著者
柳沢 幸夫 渡辺 真人
出版者
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
雑誌
地質調査研究報告 (ISSN:13464272)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.259-285, 2017-12-28 (Released:2018-04-12)
参考文献数
119
被引用文献数
1 14

新潟県佐渡島の大佐渡地域南部に分布する新第三系~第四系堆積岩類は,これまで下戸層,鶴子層,中山層,河内層,貝立層及び質場層に区分されてきたが,この研究では,珪藻化石年代層序の詳しい研究成果に基づいて,矛盾や問題のあった新第三系堆積岩類の層序区分を改訂し,新たな層序学的枠組みを提案した.従来の下戸層は分割して下部を下戸層(再定義)とし,従来の下戸層上部を「羽二生川層」として独立した地層とした.また,硬質泥岩からなる鶴子層を廃止し,硬質泥岩層を珪藻質泥岩からなる中山層に含め,中山層を再定義した.さらに,従来の中山層上部に認められる海緑石層より上位の無層理塊状泥岩を従来の中山層から分離し,新たに独立した地層として「野坂層」を設定した.この結果,大佐渡地域に分布する新第三系~第四系堆積岩類の層序は,下位より下戸層,羽二生川層,中山層,野坂層,河内層,貝立層及び質場層となった.
著者
菊地 俊夫 岩田 修二 渡辺 真人 松本 淳 小出 仁
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.120, no.6, pp.Erratum6_1-Erratum6_1, 2011-12-25 (Released:2012-01-28)

地学雑誌120巻5号(2011)掲載の菊地俊夫・岩田修二・渡辺真人・松本 淳・小出 仁著「特集号『ジオパークと地域振興』―巻頭言―」(p.729-732)に誤りがありましたので,お詫びし訂正いたします。p.731 右段最終行:(誤)尾形 → (正)尾方