著者
内山 一美
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.68, no.8, pp.559-573, 2019-08-05 (Released:2019-09-05)
参考文献数
49

ピエゾ型インクジェットを用いたピコ〜サブナノリットルの微小液滴を用いた分析化学について著者らの報告を中心に述べる.インクジェットは吐出位置を制御することで,生成される微小液滴を任意の位置に送達するためのデジタルナノピペットとして活用できる.微小液滴をキャピラリー内に送達することで,微小反応場で抗原─抗体反応を行うことができ,免疫測定法の迅速・高感度化が可能になる.本稿では,著者らの研究成果であるキャピラリーを利用したイムノアッセイ法を紹介する.また,デジタルナノピペットにより,ポリマービーズの懸濁液を基板に吐出することで,規則配列3次元構造体を作製し,高感度イムノアッセイに応用した.インクジェットで形成させた微小液滴そのものを反応場として,分析化学に応用できることを示してきた.著者らが開発してきたオンラインデジタルPCRによるDNA分析及びインクジェットからの分散媒中に高分子プレポリマーを直接吐出する高分子微粒子の生成方法を概説した.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 3 posts, 1 favorites)

@kabutociti ワクチンが完成したら、 PCR試薬のバブル崩壊が・・・ 今日日、インクジェットプリンターでPCR検査ができる? https://t.co/AXMwUmNgjS
@YahooNewsTopics 今日日、インクジェットプリンタヘッドでELISA検査が出来る時代。 https://t.co/Y5L3Ij935I なんせ、100万オーダーのELISA検査が一度にできるんだよ。 https://t.co/9XWakmEHZo
@kazu_fujisawa 生物系に行っていたら ピペド になっていたタイプ。 今日日インクジェットプリンタヘッドが ピペットの代わりになり 一度に100万個レベルの抗原抗体検査が できるんだよ。 J-STAGE Articles - インクジェットを用いる微小液滴の生成と分析化学への応用 https://t.co/RiNXEUx7AK

収集済み URL リスト