著者
好村 滋洋
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.164-173, 1999-03-05 (Released:2008-04-14)
参考文献数
33
被引用文献数
1

物理学の研究対象としてコロイド系は今注目すべき時期を迎えています. コロイド科学では原子・分子のつくる集合体の不均一な組織構造とその秩序形成過程を解明することが目標となっています. 相転移現象の研究で発展した手法がコロイド系に適用され, 研究のフロンティアとして著しい発展を可能にしています. 物質を連続媒体として扱い, その中に系の構造を特徴づける長さを見出し, 種々の階層構造をそれぞれにあったスケールで粗視化してとらえるやり方です. コロイド科学はこれから新しい研究の場を求めている若い物理学者にとって絶好の挑戦舞台となるでしょう.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

参考になりそうな資料 流体セル中でのオパール型コロイド結晶の形成過程と構造 https://t.co/NhdvWPxoe1 コロイド科学について https://t.co/vhmVFj5UL9 コロイド結晶の形成とその応用 https://t.co/quHJN8l4ze コロイド粒子集合体利用した刺激応答性構造発色性材料の開発 https://t.co/QXof725qlK

収集済み URL リスト