著者
西田 一也 大平 充 千賀 裕太郎
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.23(第23回環境情報科学学術研究論文発表会)
巻号頁・発行日
pp.197-202, 2009 (Released:2011-02-15)

本研究では冬季の農業水路における魚類の越冬実態と,越冬場の環境条件を明らかにすることを目的とし,東京都国立市を流れる府中用水において2006年9月から2009年1月にかけて,水路の魚類と環境条件の調査を行った。その結果,次の知見および推論が得られた。1)農業水路の上流区間の流量の多い区間が越冬場として重要であると推察された。2)水路に生息する魚類は非灌漑期に減少し,その密度は灌漑期に比べて局所的に大きくなった。3)橋のような大型のカバーが存在し,水深が大きく(35cm以上),流速が小さく(10cm/s以下),砂泥とリターの堆積する水路区間が恒常的な越冬場となっていると考えられた。

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