著者
田中舘 悠登 羽原 俊祐
出版者
一般社団法人 セメント協会
雑誌
セメント・コンクリート論文集 (ISSN:09163182)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.244-250, 2020-03-31 (Released:2020-03-31)
参考文献数
12

凍結防止剤溶液の凍結と融解過程がスケーリングに及ぼす影響を明らかにするため、種々の凍結防止剤溶液の凝固点以下-30~-5℃において、様々な温度範囲で降温と昇温を繰り返し行った。凍結防止剤の種類によってスケーリングが起こる温度域が異なる結果となった。全ての凍結防止剤溶液において、スケーリングが起こる温度域は凝固点と共晶点の間であり、純氷と高濃度の凍結防止剤溶液が混在する状態である。一方、凍結防止剤の結晶と純氷の2成分の固体状態である共晶点以下では、スケーリングは起こらなかった。温度変化に伴い凍結防止剤溶液の一部分において凍結と融解が起こることにより、スケーリングが起こると考えられる。

言及状況

外部データベース (DOI)

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J-STAGE Articles - 凍結防止剤の種類および低温下における降温と昇温がソルトスケーリングに及ぼす影響 / 田中舘悠登・羽原俊祐(岩手大学) |セメント・コンクリート論文集/73 巻 (2019) 1 号 https://t.co/TcBzrftr9F

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