著者
椎木 一雄
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.604-609, 1989-05-25 (Released:2011-08-04)
参考文献数
11

New quinolone系抗菌剤, 4剤 (OFLX, ENX, NY-198, T-3262) の唾液中濃度を測定し, 口腔領域の感染症治療における有用性ならびにTDMへの応用について検討した。New quinolone系抗菌剤は各薬剤間に差はあるものの, 唾液中に測定可能な高い濃度力; 得られ, 血中濃度とパラレルな濃度推移を示した。この結果は今までの抗菌剤とは異なる本剤の特徴であり, chemoprophylaxisとしての有用性を評価し得るものであった。また, 唾液中濃度と血中濃度間には強い相関関係が得られ, 本剤は唾液中濃度から血中濃度を推測することの可能な薬剤であると考えられた。

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抗菌剤飲んでもプラーク中の細菌に届くわけがない!と考えている人もいるのですが、実は唾液中に服用した抗菌剤が検出されてます New quinolone系抗菌剤の唾液中移行に関する研究 https://t.co/oHF9iE1A5q 抗菌剤の唾液中移行と正常唾液細菌叢への影響Clarithromycinについて https://t.co/i7SmdyGITC

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