著者
織茂 智之
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.11-24, 2008 (Released:2008-01-25)
参考文献数
76
被引用文献数
15 15

レビー小体病では,病早期より始まる心臓交感神経の変性により心臓のmeta-iodobenzylguanidine(MIBG)集積が低下し,これは他のパーキンソニズム,parkin関連パーキンソン病,アルツハイマー病との鑑別の一助になる.心臓交感神経の変性をとらえうるMIBG集積低下とレビー小体の存在は非常に密接に関連していることより,MIBG集積の明らかな低下は,レビー小体存在のバイオマーカーであると考えられる.さらにαシヌクレイン凝集物は心臓交感神経変性に先立って沈着しており,αシヌクレイン凝集物と心臓交感神経の変性が密接に関連しているものと思われる.

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パーキンソン病およびレビー小体型認知症の早期診断法の確立と その病態機序に関する研究 https://t.co/9qT486fmf9 https://t.co/0z7OvnUjSQ
パーキンソン病およびレビー小体型認知症の早期診断法の確立とその病態機序に関する研究 織茂 智之(臨床神経,48:11―24, 2008) https://t.co/kb973XNONi #臨床医学

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