著者
中村 樹 西山 めぐみ
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第18回大会
巻号頁・発行日
pp.81, 2021-03-15 (Released:2021-03-15)

近年になり,柔軟剤や芳香剤など日常的に香りを楽しむための商品が多様化しており,香りに対する注目が高まっている。坂井 (2006) は,人間は視覚的に香りの源を知り,これにより形成された先入観が香りの感じ方に影響を及ぼすとしている。また,綾部 (2011) では形の特徴が香りの強度に影響を及ぼすことが報告されており,視覚刺激が嗅覚情報処理に影響を及ぼすことが示唆されている。そこで本研究では,香りを付与した商品のパッケージのデザイン(視覚的特徴)が香りの印象に及ぼす影響について検討することを目的とした。本研究では,商品のパッケージを構成するデザインの要素の1つである書体 (フォント) に注目し,フォントの視覚的特徴 (丸みのある文字,角のある文字) が香りの印象にどのような影響を及ぼすかについて検討した。その結果,香りと同時に呈示するフォントの種類によって,香りの好ましさや強度,印象に影響を与えることが明らかになった。

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