著者
金井 好克
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.450-461, 2016-12-25 (Released:2017-02-25)
参考文献数
30

SGLT2阻害薬は、腎での糖の再吸収を抑え、尿中への糖排泄を増加させることで血糖降下作用を示す。腎近位曲尿細管のNa+/グルコーストランスポーターSGLT2を選択的に阻害する経口薬であり、天然のO-グリコシドであるフロリジンをC-グリコシド化することで代謝安定化させ、さらにSGLT2への高度の親和性と選択性を付与した化合物として創製された。SGLT2阻害薬は、腎糸球体で濾過されて原尿中に移行し、管腔膜のSGLT2に管腔側から結合することによって作用する。血糖値を下げることで糖毒性を軽減し、糖尿病の病態を改善するとともに、心血管死を低下させ、腎保護作用を示す大規模臨床試験の結果が報告され、今後の糖尿病治療への貢献が期待される。

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@megaterinya 一番分かりやすいのがこの論文ですかね。 https://t.co/tF7MM5fB79 sglt1の予備能や配置なども面白いと思います。 僕が以前かなり調べた上での結論は重肥満でインスリン分泌に異常があるなら効くと思います。但し痩せてもリバウンド必死だと思いますが。。

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