著者
朝倉 隆司
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.263-269, 2001-12-01 (Released:2010-02-09)
参考文献数
21

生活習慣病の健康リスクとは, 喫煙や飲酒, 過食, 運動などの保健行動であり, ライフスタイルである。このような保健行動やライフスタイルへの関心が, 地球規模でのリスク社会を生きるために必要な条件であり, これまでのどの時代よりも未来志向性の強い現代人に適合した特徴である。その反面, 生活の医療化を促進させるとして批判する見方もある。そこでヘルスプロモーションや疾病予防のための保健行動, 健康リスクマネージメントが孕んでいるジレンマについて, 医療社会学的な視点から論じた。すなわち, 保健行動の4つのジレンマ (個人主義, ヴィクティムブレイミング, 治療に対するニヒリズム, 健康情報の過剰), 保健行動モデルにおけるリスク評価の有効性への疑問, リスクトレードオフ現象, 健康問題への援助と対処のモデル, 保健行動, 健康リスクとエシックスである。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (2 users, 2 posts, 0 favorites)

ヴィクティムブレインミング  https://t.co/CVhNGdHvOh
victim blaming https://t.co/REGg5rFGut https://t.co/wXaBoyvOFQ

収集済み URL リスト