著者
周 至文 羅 聡 小山 隆太
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.146, no.5, pp.263-267, 2015 (Released:2015-11-11)
参考文献数
49

胎生期および小児期は神経回路形成における重要な時期である.この時期における各種のストレスは,ストレスホルモンや炎症因子,そして神経細胞活動の異常などを介して,神経細胞の遺伝子発現や神経回路の形成に異常をもたらし,さまざまな脳疾患に罹患するリスクを上昇させると推察される.本総説では,胎生期および小児期におけるストレスと将来の精神神経疾患発症との関係性について,我々の研究成果を交えながら紹介する.特に,各疾患のモデル動物を用いた研究によって発見された神経生物学的メカニズムに着目しながら議論する.

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胎生期に、LPSに暴露された場合、成体期のマウスに強い不安行動。 胎生期のLPS暴露によって内側前頭前皮質、海馬受容突起の発達が阻害。 私は、HPVワクも推奨し、今回のワクを妊婦に打ちまくった産婦人科学会は、本当にどうしようもないと思うわ。 https://t.co/txGTXG7a6S

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