著者
福元 美和子
出版者
言語文化教育研究学会:ALCE
雑誌
言語文化教育研究 (ISSN:21889600)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.162-173, 2016-12-30 (Released:2017-04-30)

明治期は近代日本語の歴史においてもっとも変化と躍動が起きた時期である。鎌倉室町期以降,さまざまなお国ことばが混在した話し言葉と書き言葉が大きく乖離した状態で受け継がれてきた日本の言葉を,全国で統一した話し言葉,さらに言文一致が求められるようになっていった。その先駆けとして森有礼は「日本語廃止論・英語採用論」を唱えたとされている。本稿では,後世に渡って批判の的とされてきたその原点ともいえるアメリカの言語学者ホイットニーとの書簡のやりとりの一部分を中心に,森有礼は本当に「日本語廃止論・英語採用論」を提唱したのか考察を試みる。

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日本語を廃するとは言ってなくて英語がうまく伝わらなかった説だとすると なんというか https://t.co/afTfsSOvay

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