著者
古橋 喜三郎
出版者
公益財団法人 損害保険事業総合研究所
雑誌
損害保険研究 (ISSN:02876337)
巻号頁・発行日
vol.82, no.2, pp.145-170, 2020-08-25 (Released:2022-03-30)

諸外国では保険金請求の5%~15%程度が詐欺によるものであると推定されており,保険金詐欺対策には世界中の保険業界等が多大なコストをかけているものの,巧妙化する保険金詐欺の前に撲滅には至っていない。わが国の損害保険業界も例外ではなく,保険金詐欺に関する情報交換制度や通報制度を設けるなど,業界をあげて保険金詐欺対策に取り組んでいるが,各国保険業界と同様その対策には苦慮しているのが実情である。本稿では,保険金詐欺の被害が多く,保険業界が政府や警察など官民と連携して対応を検討し,様々な対策が講じられているイギリスを事例として,わが国の損害保険業界に有効と思われる手法や考え方を考察し,具体的な提言を述べる。

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イギリスは「世界におけるむちうち症の中心地」と呼ばれているらしい。(保険金詐欺の文脈で) 保険金詐欺対策の動向に対する新たな視点―イギリスの取り組みを踏まえて― 古橋 喜三郎 https://t.co/IBZ24Q2KAy

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