著者
福田 謙吾 石部 貴之 吉岡 聖真 谷川 孝 峯松 準 柏原 享平 金井 秀作
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.81-85, 2022-10-26 (Released:2022-10-28)
参考文献数
19

【目的】本研究の目的は短期集中型通所サービスにおいて,運動介入による特定高齢者の運動機能向上に必要な期間を検討することである。 【対象と方法】当法人の短期集中型通所サービスの運動機能向上プログラムを6ヶ月間利用した特定高齢者37名を対象とし,握力,開眼片脚立位保持時間,5 m歩行時間,Timed up & go test について利用開始時,介入3 ヶ月,介入6ヶ月の結果を後方視的に分析した。 【結果】握力,開眼片脚立位保持時間は介入効果の有効性が確認できなかった。5 m 歩行時間,Timed up & go test は利用開始時,介入3 ヶ月,介入6ヶ月と有意に速くなった。 しかしながら,介入3 ヶ月と介入6ヶ月には統計学的な有意差は確認できなかった。 【結論】本研究の結果から,短期集中型通所サービスの運動介入は3 ヶ月以内に5 m歩行時間とTimed up &go test を指標とした運動機能を向上させる可能性を示唆した。

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