著者
田村 文男
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.16, no.4, pp.373-381, 2017 (Released:2017-12-31)
参考文献数
73
被引用文献数
4

ニホンナシに生じる果肉障害としてユズ肌症,みつ症およびコルク状障害をとりあげ,それらの発生事例と研究例について検討を行った.3種類の障害とも園地や栽培年によって大きく発生が変動するが,樹齢や技術によっても影響を受けることが明らかであった.これらの障害は,リグニン化を含む細胞壁の肥厚,細胞壁多糖類の分解,細胞壁のコルク化とそれぞれ異なった組織学的特性を有していたが,いずれも引き金として果実と葉との養水分の競合があるものと思われた.以上の点を元にして,今後のニホンナシの果肉障害研究の方向性について論議した.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (2 users, 2 posts, 8 favorites)

ニホンナシの果肉障害について。 https://t.co/9SMQLTDYoI あ〜〜この間食べた豊水、みつ症だったらしい。
カメムシ被害果の可能性も否定出来ません。カメムシ被害果は外見から吸汁跡が見つけやすいので選別しやすいのですが生理障害の場合は外見から判断しにくいのが厄介ですね。 https://t.co/rbVctJhmsj https://t.co/a0EoHm7Mxc

収集済み URL リスト