著者
矢野 伸裕 横関 俊也 森 健二
出版者
公益財団法人 国際交通安全学会
雑誌
IATSS Review(国際交通安全学会誌) (ISSN:03861104)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.190-197, 2021-02-28 (Released:2021-03-03)
参考文献数
20
被引用文献数
1

2017年11月より、高速道路の一部区間において最高速度が試行的に100km/hを超えて引き上げられた。本稿では、この引き上げによる交通状況への影響を検討した研究事例を報告する。そこでは、110km/h規制や120km/h規制への引き上げによる影響が、走行速度の変化、車線変更回数の変化、衝突余裕度(Margin-To-Collision)を指標とした追い越し時の追突リスクの変化、の3つの観点から検討された。2019年3月までのデータでは、総じて最高速度引き上げによる大きな影響はなかったが、一部には興味深い変化も確認された。今後、影響を長期的なスパンで観察する必要がある。

言及状況

外部データベース (DOI)

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「制限速度を引き上げたらその分超過するやろ」というリプもあるが、新東名の120km区間での研究があり、引き上げたところで大して変化はないという結果がある。 https://t.co/s9SPwFQBfy https://t.co/Vl1ssyLTeI
今の速度規制って何で決まっているんだろうと思って調べてみたら、60年前の日本初の都市間高速道路である名神高速道路の開通に合わせて"自動車の性能向上や運転者の慣れに応じて将来的に再検討される前提で"改正されたものがつい最近まで続いていたらしい https://t.co/7FJ3qv06fJ

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