- 著者
-
萩田 賢司
横関 俊也
- 出版者
- 公益社団法人 土木学会
- 雑誌
- 土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
- 巻号頁・発行日
- vol.73, no.5, pp.I_961-I_970, 2017 (Released:2017-12-27)
- 参考文献数
- 22
- 被引用文献数
-
2
自動車燃料消費量調査,道路交通センサス,運転免許センターにおけるアンケート調査を活用し,自動車の総走行台キロをそれぞれ推定し,調査方法の特性を鑑みながら,走行台キロの推定結果を考察した.そのうえで,推定走行台キロを活用して,車種別・道路種別・運転者属性別の交通事故率を算出した.車種別の分析では,タクシー・ハイヤーの交通事故率が高く,特に,歩行者事故,自転車事故の交通事故率が高かった.道路種別に交通事故率は,道路交通センサス対象外の道路の交通事故率が高くなることが示され,運転者属性別に比較したところ,若者と高齢者の交通事故率が高くなった.準道路交通暴露度指標についても検討し,交通事故の無過失第二当事者の性別・年齢層別の割合が,準道路交通暴露度指標として利用可能ではないかということを示した.