著者
矢武 陽子
出版者
公益財団法人 国際交通安全学会
雑誌
IATSS Review(国際交通安全学会誌) (ISSN:03861104)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.197-204, 2019-02-28 (Released:2019-03-21)
参考文献数
13

2017年6月に神奈川県内東名高速道路上で発生したあおり運転等に起因する死亡事故が発端となって、あおり運転の危険性が日本で注目されている。しかしながら、同運転行為は今に始まったことではなく、古くからイギリス等で研究されてきた。そこで、この調査では、先行研究をレビューし、そこで明らかになった特徴が日本の事例で当てはまるかを検証し、日本におけるあおり運転の特徴を明らかにすることとする。過去の研究では、年齢が若い、男性、社会的階級、場所および時間、きっかけ(トリガー)が攻撃的運転の要因になっていると提唱している。本稿での事例調査は、自動車運転死傷処罰法に基づく危険運転致死傷罪(妨害目的)が適用された事件を対象とした。その結果、年齢、性別、社会的階級、きっかけ(トリガー)および運転態様については、先行研究と似たような特徴が見られたが、時間では見られなかった。
著者
浜島 裕英
出版者
公益財団法人 国際交通安全学会
雑誌
IATSS Review(国際交通安全学会誌) (ISSN:03861104)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.43-52, 2019-06-30 (Released:2019-07-10)
参考文献数
5

Formula One(F1)のタイヤ開発に焦点を当て、どのような経緯で現在のタイヤに至ったのかをたどる。エンジンの出力や車両の重量配分の影響を受けて、タイヤは変貌していった。タイヤの幅広化、合成ゴムの配合技術の発達によるスリックタイヤの登場、そして、バイアスタイヤからラジアルタイヤへのプライ構造の革新的変化が、その主たるものだろう。加えて、燃料消費とは無縁と思われがちなレース用タイヤ開発で生まれた最新の技術が、市販の低燃費タイヤに活かされているというユニークな点についても紹介する。
著者
青木 俊介 菅原 義治 森口 将之 羽藤 英二
出版者
公益財団法人 国際交通安全学会
雑誌
IATSS Review(国際交通安全学会誌) (ISSN:03861104)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.6-14, 2018-06-30 (Released:2018-08-08)

車、バイク、さらに鉄道やバス、タクシーなどの公共交通も含めたモビリティとは、私たちの暮らしと深く関わるものであり、そこに施されたデザインもまた、生活環境や都市空間、街の風景の一部になるものとして、多大な影響力を持っている。社会状況や技術革新、開発者の思考性や思い、利用者のライフスタイルやニーズなどが複雑に絡み合う中から生まれるモビリティデザインは、時代を映す鏡であり、単に“乗り物”という枠を超えて、そこにはさまざまなものが見えてくる。それぞれの専門の立場からモビリティデザインの系譜を辿るとともに、日本におけるモビリティデザインがどのような方向に進もうとしているのか、その将来像と可能性をひもといていく。
著者
下ノ村 和弘
出版者
公益財団法人 国際交通安全学会
雑誌
IATSS Review(国際交通安全学会誌) (ISSN:03861104)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.100-107, 2019-10-31 (Released:2019-10-31)
参考文献数
16

マルチロータ型ドローンの技術的側面について解説する。まず現在、広く用いられているマルチロータ機に共通するメカニズムやハードウェア構成、GPSを用いた自動飛行について述べる。次に、今後の応用展開において研究開発が必要と思われる技術的課題と展望について整理する。さらに、高所作業への応用やより自由度の多いマルチロータ機の開発、環境認識や制御への機械学習の導入といったドローンの応用範囲をさらに広げ得る研究開発についても述べる。
著者
下川 澄雄
出版者
公益財団法人 国際交通安全学会
雑誌
IATSS Review(国際交通安全学会誌) (ISSN:03861104)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.188-196, 2020-02-29 (Released:2020-02-29)
参考文献数
23

わが国の道路整備の方向の一つとして、「交通を通す断面」としての量的整備から、「拠点間の移動性」という視点に軸足を移し、つかう時代に合った幹線道路ネットワークへの再編の必要性が挙げられる。拠点間の移動において、沿道アクセス性や移動性といった階層の異なる道路が効率的に利用され、拠点間の目標旅行時間が定められたとき、それを実現できる階層の組み合わせの中で幹線道路ネットワークも位置づけられる。本稿では、これらについて説明した上で、幹線道路が有すべき速度サービスを実現するために不可欠な幾つかの要件について論じている。
著者
井料 美帆
出版者
公益財団法人 国際交通安全学会
雑誌
IATSS Review(国際交通安全学会誌) (ISSN:03861104)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.197-204, 2020-02-29 (Released:2020-02-29)
参考文献数
27

歩行者の交通安全が依然、大きな課題となる一方、対策としての信号機の老朽化や維持管理費用の増大も問題となっている。信号に頼らずに安全な横断機会を与えるための横断施設として、無信号横断歩道の構造改良、特に単路部の二段階横断が近年注目され、国内の導入事例でも、車両の停止遵守率や速度抑制等の面から高い効果が得られている。本稿では、無信号横断施設の構造改良による安全・円滑性の向上効果や道路階層に応じた設置の考え方について、国内外の事例を整理する。
著者
大石 康夫 関根 太郎
出版者
公益財団法人 国際交通安全学会
雑誌
IATSS Review(国際交通安全学会誌) (ISSN:03861104)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.181-189, 2019-02-28 (Released:2019-03-21)
参考文献数
12

兵庫県加古川市における官民連携ICTを活用した安心・安全なまちづくり社会実験でのコネクテッド技術搭載郵便車両の利活用例を報告する。配達業務時の郵便車両の車載カメラ・BLEビーコン検知端末の情報を連携させることで、固定見守りカメラの設置が限定される生活道路においても、動的な見守りを実現し、安心安全の向上を図った。併せて、配達業務中に得た車載センサーデータから、生活道路の路面修繕候補地点を推定・抽出することで、道路管理者による現地調査の工数軽減する試みも紹介するとともに、実験で明らかになった安心安全なまちづくり社会実現への展開と課題についても示した。
著者
西村 大志
出版者
国際交通安全学会
雑誌
IATSS review : 国際交通安全学会誌 (ISSN:03861104)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.244-252, 2008-09-30
参考文献数
33
被引用文献数
1
著者
越沢 明
出版者
国際交通安全学会
雑誌
IATSS review = 国際交通安全学会誌 (ISSN:03861104)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.60-69, 1997-09-30
参考文献数
32
被引用文献数
1
著者
金子 賢司
出版者
公益財団法人 国際交通安全学会
雑誌
IATSS Review(国際交通安全学会誌) (ISSN:03861104)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.74-80, 2018-10-31 (Released:2018-11-01)

警視庁では、都心部においては1つの区を複数の警察署で管轄することにより、事件事故などのさまざまな事象や、運転免許等の各種届出などの大量行政に対応しているが、島嶼部はこれとは逆に、9つの町・村を大島、新島、三宅島、八丈島、小笠原の5つの警察署で管轄している。島嶼部は交通量が少ないこともあり、比較的交通事故の発生は少ない。交通事故の特徴として、観光客がレンタカーで事故を惹起しているケースが多い。