著者
竹田 直樹 八木 健太郎
出版者
環境芸術学会
雑誌
環境芸術 (ISSN:21854483)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.1-8, 2003-10-22 (Released:2017-10-06)

本論は1970年代から1980年代初頭にかけて試みられた彫刻シンポジウムにおける彫刻余の共同制作に着目したものである。その成果物のいくつかは、彫刻というより造園作品といえるもので、ランドスケープデザインの観点から分析する価値がある。共同制作を支えた思想や手法を明らかにし、その成果について考察を行った。彼ら彫刻家がランドスケープの公共性に着目しつつ、一個人の個性に依存しないアノニマスな性質をもつデザインを目指したこと、複数の参加者の意志を統合するために、長時間をかけたディスカッションを行っていたことなどを明らかにした。これらは、ランドスケープデザインの質について考える上で有用な事実である。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 10 favorites)

(メモです) 彫刻シンポジウムにおけるランドスケープデザインを試 みた共同制作について https://t.co/44LtvxtyAf

収集済み URL リスト