著者
小林 潤平 川嶋 稔夫
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.72, no.10, pp.J154-J159, 2018 (Released:2018-09-26)
参考文献数
12
被引用文献数
1 2

飛ばし読みをしない通常読みについて,読み速度と眼球運動の関係を詳細に分析した.大学生200名の通常読みの速度は,約300~1200文字/分の範囲で単峰形に分布しており,平均値は653文字/分であった.このとき,最も速い速度と最も遅い速度の差は3倍以上であった.眼球運動分析より,読み速度の個人差は,停留時間の差ではなく,停留数の差によって生じていることがわかった.また,停留数の差は,主に順行サッカードの平均長の差によって生じていることがわかった.すなわち,通常読みにおいては,読み速度の個人差をもたらす主要因は順行サッカードの平均長であり,読み速度が速いほど順行サッカードが長く,読み速度が遅いほど順行サッカードが短いことがわかった.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (4 users, 4 posts, 0 favorites)

読むのが遅い場合、滑らかにゆっくり読むというより頻回に区切って読んでいるらしい https://t.co/jReS0JuWEV
日本語文章の読み速度の個人差をもたらす眼球運動 https://t.co/QsmJ91Pbwy
はいどーん!https://t.co/PB1ZYzbbQz ちなこれ多分教授の所属的に、「大学生」は… せんせー!サンプルが偏ってませんか!?

収集済み URL リスト