- 著者
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和田 賢一
- 出版者
- 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
- 雑誌
- 日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学 (ISSN:13468111)
- 巻号頁・発行日
- vol.23, no.2, pp.158-164, 2003-03-30 (Released:2010-09-09)
- 参考文献数
- 10
- 被引用文献数
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近年, 不定愁訴を訴える人が多くなっている.その中には, 咬み合わせの不調和が誘因になった疾患がみられ, 咬合と姿勢の関連についての調査が重要である.今回は, 咬合の改善と姿勢の変化を調査した.その結果, 全身症状のよくなる過程は2段階あり, 第一段階として頭位の改善, 第二段階として右回旋姿勢の改善であった.咬合に関連する姿勢には, 病気を発症しているときの姿勢と, 仕事や生活習慣によって習慣化してしまった姿勢との2つがあることが判明した.