著者
岩舘 学 松本 佳子 塩 功貴 鈴木 聡 水沼 廣 鈴木 眞一
出版者
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
雑誌
日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 (ISSN:21869545)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.175-179, 2021 (Released:2021-11-27)
参考文献数
32

小児若年者の甲状腺癌は成人と比べ稀であり,組織型としては90%が乳頭癌であり,濾胞癌,髄様癌は少ない。BRAFV600E変異は成人の甲状腺乳頭癌で最も多くみられる遺伝子変異であり,散発性の小児若年者甲状腺乳頭癌は8.8~63%と論文の報告によってさまざまであるが若年者ほど頻度は少ない傾向である。福島原発事故後の小児若年者甲状腺癌では,20代以上が多く含まれているため全体としてBRAFV600E変異は69.6%であった。また,小児若年者甲状腺癌にみられる遺伝子異常はRET/PTC融合遺伝子やNTRK融合遺伝子が成人よりも多いとの報告が多く,特にRET/PTC1は放射線非被ばく小児例で多くみられる。一方,RET/PTC3はチェルノブイリ原発事故後の小児甲状腺乳頭癌で多く認められる。高齢者にみられるTERTプロモーター変異は小児若年者の散発性甲状腺乳頭癌ではほとんど認めない。

言及状況

外部データベース (DOI)

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@mayoi089 @namiekuwabara こういう化石論文を見てると遺伝子は調べている。 https://t.co/5hGEDvQLZB #7q11 の22-23という領域をピンポイントで外しているのではなかろうかと。 そのくせRET/PTC1とにRET/PTC3で、放射線被ばくじゃないなどと重箱の隅だけはつついておる。
@mayoi089 @tswaxAatkyoSSSS 福島県立医大 2021年の論文なのに出てくる遺伝子が相変わらず BRAF RET ほんと化石です。 テロメアは一か所だけ出てくるが TERT(Telomerase reverse transcriptase) は 染 色 体のテロメアを伸長させるテロメラーゼを構成する分子である。 https://t.co/5hGEDvQLZB
https://t.co/BXcZSMPRr6 県立医大の報告 NTRK遺伝子のところ 散発性小児若年者甲状腺癌では8.5~25%と高率に認められる NTRK融合遺伝子はチェルノブイリ原発事故後の小児甲状腺癌で3.8~13.8%認められた なんかおかしいような気がするんだが
先ほどの県立医大の論文 https://t.co/3A6gVoIN8w 3㌻の TERT(Telomerase reverse transcriptase) は 染 色 体のテロメアを伸長させるテロメラーゼを構成する分子である。TERTプロモーター変異の部位は主に2カ所あり,C228TとC250Tである。 TERTが重要なんでしょう。去年の論文なので、20年前の
PDF https://t.co/3A6gVoIN8w テロメアは一か所だけかな。
甲状腺癌 テロメア 放射線 を探す。 一回は見たような https://t.co/BXcZSN6Ut6 鈴木 眞一さんもおります。 TERT(Telomerase reverse transcriptase)は染色体のテロメアを伸長させるテロメラーゼを構成する分子である。
時期的には県立医大のこれとあまり変わってないのだが https://t.co/BXcZSN6Ut6 福島原発事故後の小児若年者甲状腺癌では,20代以上が多く含まれているため全体としてBRAFV600E変異は69.6%であった。 BRAFV600Eに拘ってますねえ
昨日見つけた関連論文 https://t.co/BXcZSN6Ut6 https://t.co/jDrpo9eM07 https://t.co/tGRLHa4LTN 最後の これに対して小児PTCsは成人例に比べて遠隔転移が高頻度に認められるにもかかわらず,予後が比較的良好であることが特徴である. そこで小児PTCsにおけるBRAF遺伝子異常の頻度を検討した. https://t.co/w1gmC36sCb

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