著者
澁谷 和樹
出版者
地理空間学会
雑誌
地理空間 (ISSN:18829872)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.171-188, 2016 (Released:2018-04-04)
被引用文献数
1

本研究は町田駅周辺住民を対象に,余暇時間の活動の空間構造を考察した。余暇活動は外出時間の長さと目的地への訪問頻度に応じて,日帰り観光,短時間観光,日常的余暇に分類される。日帰り観光の訪問先は東京都心や横浜周辺などの町田駅から長距離の場所が対象となる一方,短時間観光と日常的余暇の訪問先は町田駅周辺や町田駅から10km圏内に集中する。余暇活動類型と就業状況との間には関連がみられ,非日常的な訪問先での余暇活動であると,仕事による活動実施への制約が確認される。日帰り観光と短時間観光は,見学・鑑賞,体験,飲食が中心であるが,実施場所には差がある一方,日常的余暇は飲食や趣味・創作活動は短時間観光よりも広範囲に対象地が広がっている。外出に不可欠な移動について,その手段をみるとすべての類型でアクセスや利便性が考慮されており,差がみられなかった。

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Spatial Structure of Day Trips in Tokyo Metropolitan Area https://t.co/9VeV8c5t82

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