著者
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.375-380, 2017-07-25 (Released:2017-07-29)
参考文献数
5
被引用文献数
1

2015年4月1日から臨床検査技師等に関する法律施行令等の検体採取における改正が施行されることとなった。当院では2001年にインフルエンザ抗原迅速検出キットが導入されてから,検体採取や検査に関連する発熱時間,インフルエンザワクチン接種の影響や咽頭,鼻腔ぬぐい検体,鼻腔吸引検体などが検査結果に及ぼす影響,検体の正しいとり方,保管方法,感染対策等の知識を院内に発信し能動的に検体採取に関与してきた。また検体採取時の患者の心理状態を理解し,配慮のある患者接遇のための実践教育を施行している。検体採取時に患者と向き合い病態を把握することで主治医と価値の共有化や迅速な検査結果を導くことが可能となり,医師・看護師の業務負担軽減にも寄与できた。検体採取から検査までを一貫して行うことで適切な検体採取と迅速な検査結果報告が可能となり質の良い治療の提供につながった。何よりも課内スタッフの患者対応への意識変革となっている。

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「正しい検査は正しい検体採取から」 https://t.co/2smAqcfh9r 資料 病棟における検体採取業務について 櫛
インフルエンザ迅速検査でピーク期には看護師でも検査技師より陽性率が落ちるから、素人がやったらどれだけ検出されないか三木谷@hmikitaniは想像できないのかな? https://t.co/rv2mJo3VMS https://t.co/A4ZWECLvdP

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