著者
三枝 克磨
出版者
一般社団法人 日本看護管理学会
雑誌
日本看護管理学会誌 (ISSN:13470140)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.150-159, 2019 (Released:2019-12-19)
参考文献数
21

【目的】看護師が認識する時間外労働とその要因を記述し,これらの関連を探索すること.【方法】比例割当の層化無作為抽出により抽出した全国の病院774施設のうち,研究協力が得られた164施設に勤務する,一般看護師2408名を対象に無記名自記式質問紙調査を行った.「時間外労働に対する看護師の認識」,「時間外労働の要因に対する看護師の認識」に関する項目について因子分析を行い,因子間の因果関係を共分散構造分析により同定した.【結果】有効回答の得られた1497名(有効回答率62.2%)を分析対象とした.因子分析の結果,「時間外労働に対する看護師の認識」は4因子,「時間外労働の要因に対する看護師の認識」は7因子で構成されていた.共分散構造分析の結果,「患者ケア以外の仕事の多さ」は時間外労働に対する認識の4因子をより強く認識させる影響が最も大きかった(β=0.430~0.761, p<0.05).これに対して,「時間外労働に対する積極的な組織的対応」は「現在の時間外労働のままでは,仕事を辞めたい」との認識を妨げる影響が大きく(β=-0.518, p<0.05),その影響度は「患者ケア以外の仕事の多さ」を上回っていた(β=0.457, p<0.05).【結論】直接的な患者ケア以外の仕事の整理,時間外労働に対する積極的な組織的対応を実感できる看護管理者の関わり方と組織のあり方が,時間外労働による負担感を軽減する可能性が示唆された.

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