著者
Manabu Kuroki Masami Miyakawa
出版者
Japanese Society of Applied Statistics
雑誌
Ouyou toukeigaku (ISSN:02850370)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.107-121, 2002-11-30 (Released:2009-06-12)
参考文献数
13
被引用文献数
3 1

本論文では,変数間の因果関係が線形構造方程式モデルと因果ダイアグラムで記述できる場合に,いくつかの処理変量に対して外的操作をおこなったときの反応変量への因果的効果を同時介入効果と呼び,これを推測する問題を考える.Pearl and Robins(1995)によって定義された同時介入効果はノンパラメトリックな分布として与えられている.そこで,本論文では,その平均と分散に着目し,線形構造方程式モデルの下でこれらの特徴量の明示的表現を与える.次に,この同時介入効果の平均と分散を線形回帰モデルを用いて推定するためにはどのような回帰モデルを設定すべきかを考え,同時介入効果の平均と分散がその回帰モデルの母数によってどのように表現されるかを明らかにする.

言及状況

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総合間接効果の計算については,例えば,以下の論文 黒木学・宮川雅巳(2002) 線形構造方程式モデルにおける同時介入効果の線形回帰母数による表現 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jappstat1971/31/2/31_2_107/_article/-char/ja/ そのp.821左上に書かれています。パス係数が算出できてきれば,総合間接 ...

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