著者
平林 頌子 横山 祐典
出版者
日本第四紀学会
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.59, no.6, pp.129-157, 2020-12-01 (Released:2020-12-12)
参考文献数
236
被引用文献数
1 2

完新世の気候は,最終氷期に比べて安定で穏やかであるが,完新世にも数百年から千年スケールでの気候変動は起きている.特に,8.2kaと4.2kaに全球スケールで起きた急激な気候変動は完新世の気候変動イベントとして注目され,完新世を区分するためのイベントとして慣例的に使用されてきた.2018年7月13日に国際地質科学連合(IUGS)国際層序委員会(ICS)により,新たに国際年代層序表が発表され,完新統/完新世を,下部完新統/前期完新世,中部完新統/中期完新世,上部完新統/後期完新世に細分することを正式に決定した.本小論では,それらの区分の定義に使用された上記の気候イベントについてレビューを行う.

言及状況

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気になって色々調べたら、考古学と古気候学のリンクするイベントとして8.2ka(8200年前)、4.2ka(42000年前)の気候イベントが発見されてるのかー なるほどなるほど。 https://t.co/8haHegi5eW

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