著者
倉山 太一 小宮 全
出版者
Japanese Society of Assistive Technologies in Physical Therapy
雑誌
支援工学理学療法学会誌 (ISSN:24366951)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.64-72, 2022-03-25 (Released:2022-03-31)
参考文献数
8

本稿はGarcia等が提唱した歩行についての数理モデル「Simplest walking model」の解説である。主な読者として、物理や数学に興味のある理学療法士・作業療法士を想定した。また普段数学になじみのない方でも、その導出の概略を理解できるように、式変換などについて逐次説明するよう心掛けた。解説中に出てくる数学的用語や解法を元に、適宜、専門書などを参照頂ければ、最短経路で歩行の数理を理解できる内容となっているので、意欲のある方は、ぜひ紙とペンを使って式の導出を追って頂きたい。もし、大学の物理に興味のある高校生や、教員がお読み下さったならば、本稿を解析力学の簡単な例題としてお使い頂ければ幸いである。

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ラスト設計で二足歩行解析のため数理モデル化したい場合、これが的確で導出過程も丁寧 一つ強調したいのは、数学・物理学は自身の技術を基に、多数の事例を的確に把握し再現しやすくするためのツールに過ぎません 核となる考えがないと、数式をいかに駆使しても意味がない https://t.co/gJbhmNqPLi https://t.co/prBzFMWe95

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