著者
今野 怜 今野 美和
出版者
日本鳥類標識協会
雑誌
日本鳥類標識協会誌 (ISSN:09144307)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1_2, pp.21-35, 2020-12-31 (Released:2021-10-01)
参考文献数
17

マミチャジナイTurdus obscurus 29個体,シロハラT. pallidus 39個体,アカハラT. chrysolaus 79個体,アカコッコT. celaenops 16個体の翼式の要素(初列風切最長羽,p9の位置,初列風切の間隙,外弁欠刻)を比較した.4種の各要素は有意に異なっており,渡る距離が長い種ほど翼の形状が尖っていた.初列風切の間隙の見た目はマミチャジナイ・アカコッコとシロハラ・アカハラに大別された.アカコッコは間隙を形成する羽毛が独特で外弁欠刻はより近位にあると推察されたこと,マミチャジナイの外弁欠刻はより遠位にあったこととあわせ,翼式は4種の識別に有効であった.

言及状況

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そもそもアカコッコとアカハラ(オオアカハラ)は遺伝的差異が非常に少なく、雌は野外での外見からの同定はかなり困難、雄に関しても個体差次第では区別がつかないそうです 確実に違うのは翼の先端部の形状で、渡りの時期の飛行距離に関連するのではないかと指摘されています https://t.co/9n67ygtojs

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