- 著者
-
中嶋 隆人
- 出版者
- 日本コンピュータ化学会
- 雑誌
- Journal of Computer Chemistry, Japan (ISSN:13471767)
- 巻号頁・発行日
- vol.13, no.1, pp.50-70, 2014-03-21 (Released:2014-03-21)
- 参考文献数
- 210
- 被引用文献数
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Douglas–Kroll (DK) 法は,ユニタリ変換を繰り返すことで外場ポテンシャル存在下でのDiracスピノルの大成分と小成分を分離する方法である.DK変換はFoldy–Wouthuysen (FW) 変換 の拡張として捉えることができ,FW変換での展開パラメータである光速のかわりに外場ポテンシャルを展開パラメータとする.このレビューではDK法の理論面と実用面を中心に紹介する.