著者
玉井 康仁
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース 第124回日本森林学会大会
巻号頁・発行日
pp.785, 2013 (Released:2013-08-20)

はじめに木質バイオマスの家庭系用途として薪ストーブに着目し、熱利用の可能性について調査している。既報1)より、触媒付き薪ストーブを用いても燃焼ガス中COは299~3896ppm、NOxは36~81ppmと比較的高かった。そこで、安価なFe系触媒(群馬県吾妻産FeO(OH))を用いて燃焼ガス中COおよびNOxの低減に関する調査を行った。方法 薪ストーブ内に触媒(粒径1.0mm、85ml、SV値700h-1)を充填した管を挿入し、通常の燃焼状態を維持してCOおよびNOx低減実験を行った。脱硝実験ではNH3水を入れたトレーを燃焼室内に置き、NH3を気化させた。結果 (1)FeO(OH)触媒により2000~10000ppmのCOが500~1000ppm以下に低下した。 (2)気化させたNH3との触媒反応によりNOxも60ppmから10ppm以下に低下した。 今後は触媒の効率の向上を図り、触媒設置位置や圧力損出の把握等、より実用化に向けた検討を行う必要がある。引用文献 (1)占部、玉井他、龍谷大学里山学研究センター、2011年度年次報告書、pp.84-90(2011)

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (2 users, 2 posts, 2 favorites)

@kaztima いや、汚染基準は農薬云々ではなく、燃焼時のタール類やNOx等ですよ。家庭で低燃焼だと論外だし触媒つきでも中々思うようなクリーンさは得られてないようです。熱利用というなら、やはり排出時のことも考えないと…と思います。 https://t.co/ptlhVu0R3k

収集済み URL リスト