著者
河野 淳
出版者
The Oto-Rhino-Laryngological Society of Japan, Inc.
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.96, no.3, pp.466-477,549, 1993-03-20 (Released:2010-12-22)
参考文献数
41

平均聴力レベル90dB以上 (平均105.9dB) の補聴器装用の高度難聴者49名を対象に, 補聴器による聴覚補償, 主観的評価 (アンケート調査) と客観的評価 (語音了解度検査) との関連性について検討した. 主観的には「静かな所での一対一の会話」の聴覚補償可能例が90-110dBで約60%と高かった. 客観的には聴覚のみと視聴覚併用の正答率は, 単音節で19.6%, 46.3%, 単語で19.8%, 43.4%, 文で29.5%, 60.0%であった. 単語, 文および視聴覚併用, 聴覚の検査項目に他との関連性が多くみられた. 高度難聴者の検査として, 単語, 文の検査, さらに視覚の検査を行えば補聴効果を一層知りうると推察した.

言及状況

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これは古いデータだけど補聴器による補償がどれだけなのかが比較的わかりやすい内容で書かれているのでリンク貼ります。 音量だけでなく音質や周波数特性での補償も大切なのですが、なかなか難しいのです。 https://t.co/PnZQ5m1PKi

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