著者
陳 琮湜
出版者
公益財団法人 腸内細菌学会
雑誌
腸内細菌学雑誌 (ISSN:13430882)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.171-181, 2012 (Released:2012-08-11)
参考文献数
90

多くの細菌がヒトの腸内に棲息し,健康へ影響を及ぼしている.ヒト腸内細菌は摂取した食物や薬の成分を代謝する役割をもち,その例として植物リグナンが挙げられる.リグナンはジフェノールプロパノイド化合物で,自然界に幅広く分布し,穀物,種子,果実,野菜などにも含まれる.植物リグナンは女性ホルモン様作用を示し,イソフラボンと同様,フィトエストロゲンに分類されている.しかし,多くの植物リグナンはそのままではエストロゲン作用を示さず,ヒト腸内細菌によって代謝され,マンマリアン・リグナンと呼ばれるエンテロラクトンとエンテロジオールになってからフィトエストロゲンとしての役割を果す.長い研究を通じてマンマリアン・リグナンへの代謝反応に関与する腸内細菌も単離され,その代謝特性が明らかになってきた.本稿ではヒト腸内細菌によって代謝されたマンマリアン・リグナンの生理活性とマンマリアン・リグナンへの代謝反応に関与するヒト腸内細菌とその代謝特性について概説する.

言及状況

外部データベース (DOI)

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[インナーケア] 亜麻仁油に含まれるリグナンが女性ホルモンのような働きをする

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>これらの前駆体リグナンは食物に幅広く分布していてヒト腸内細菌との培養により,エンテロラクトンまたは,エンテロジオールへと変換される. >すなわち,エンテロラクトンとエストラジオールは競合的に互いの作用を抑制する活性をもっていることになる. https://t.co/fyew9CrI9M

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