著者
加納 寛子
出版者
日本情報教育学会
雑誌
情報教育ジャーナル (ISSN:24326321)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.1-11, 2022 (Released:2022-10-12)
参考文献数
25

新型コロナウイルスによるパンデミックは,社会全体及び教育に対して多大なる影響を与えた.本稿ではインターネット検索やハッシュタグ検索に着目し,インターネット上におけるコロナ禍の大学や遠隔授業に対する人々の言説を分析する.このことによって,新型コロナウイルスによるパンデミック後の大学教育の在り方に示唆を得ることを研究の目的とした.その結果,「遠隔授業」と「オンライン授業」のワードについては,新型コロナ感染症流行後の検索割合が高かった.一方,「大学生」「学生」や「面接授業」」のワードについては,変化は見られなかった.また,「#遠隔授業」と「#オンライン授業」のハッシュタグをつけたツイートデータの分析からは,学生らの発信よりも,保護者の発信と思われるツイートが多数見られた.「#大学生の日常も大事だ」と「#大学生の日常も大切だ」のハッシュタグをつけたツイートデータの分析からは,予想に反して中庸の感情を持ったツイートの多いことが分かった.このことから,新型コロナウイルスによるパンデミック後の大学教育の在り方として,一部の過激な発言に惑わされることなく,適時適正な判断と方向性が望ましいであろうことが示唆された.

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