- 著者
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森本 忠興
- 出版者
- 特定非営利活動法人 日本乳癌検診学会
- 雑誌
- 日本乳癌検診学会誌 (ISSN:09180729)
- 巻号頁・発行日
- vol.18, no.3, pp.211-231, 2009-10-30 (Released:2010-07-15)
- 参考文献数
- 41
- 被引用文献数
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欧米では,乳癌死亡率の低下が見られる。この要因は,マンモグラフィ検診の普及により早期乳癌が増加したことやEBMに基づいた標準的全身療法の確立があげられている。一方,本邦では,女性乳癌死亡・罹患率ともに増加している。本稿では,本邦の乳癌検診の過去の経緯と現状,精度管理システムを紹介し,欧米のマンモグラフィ検診についても述べた。さらに本邦乳癌検診の問題点を指摘し,今後の具体的な施策,すなわち受診率向上(50%目標),対象者の適正年齢枠,自治体・住民への啓発運動,財政的支援,各種検診の精度管理を含めた法的整備の必要性,40歳代のデンスブレストへの対策等について述べた。