著者
津田 彰 片柳 弘司
出版者
日本行動医学会
雑誌
行動医学研究 (ISSN:13416790)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.1-7, 1996 (Released:2014-07-03)
参考文献数
15

ストレス―コーピングの今日的なトランスアクショナル理論に従えば、心理生物学的ストレス反応は要請 (すなわち、ストレッサー) と心理社会的コーピング資源との不均衡によって発現すること、またこのトランスアクショナル (相互作用的) 過程には様々な要因 (たとえば、コントロールの機会、ストレッサーの持続性や予測性、怒りの表出と完了行動の終結可能性など) が関与していることが確認されている。本論文では、さまざまなコーピング方略が種々の心理生物学的ストレス反応パターン (たとえば、胃潰瘍の発生、脳内ノルアドレナリンと血黎コルチコステロンの放出増加、回避―逃避行動の障害) と相関すること、心理生物学的視点からすれば絶対的な有効なコーピング型は存在しないといった見解を支持する。問題焦点型コーピングと情動焦点型コーピングに大別される心理生物学的ストレス反応の類別化を行うことで、いろいろな場面で適応を目指して行われるコーピング行動の同定に役立つと思われる。

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基本的には「その時」のストレスに対する気晴らしの様な行動です。 しかし、何がストレスの真の原因かは本人に詳しく聞いてみないと分かりません。 幼少期などはほとんど関係ありません。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjbm/3/1/3_1/_pdf

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