著者
高橋 登
出版者
日本コミュニケーション障害学会
雑誌
コミュニケーション障害学 (ISSN:13478451)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.118-125, 2006-08-31 (Released:2010-04-21)
参考文献数
31
被引用文献数
1

本論文では,学童期の語彙獲得の過程について検討した.子ども達は,学童期も幼児期に劣らず多くの語彙を日々獲得している.ただし,そのプロセスは幼児期とは大きく異なる.第1に,子どもの語彙理解は時間をかけて深く,また広くなっていく.第2に,一定の語彙を獲得すると,その要素の知識に基づいて,それを組み合わせた新しい語の意味を推測によって知ることができるようになる.そして第3に,学校での授業だけでなく,たとえ1日あたりの読書時間はささやかなものであっても,それが積み重なることで子ども達は多くの言葉に接し,文脈から新たな言葉の意味を身に付けていく.

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J-STAGE Articles - 〈コミュニケーション障害と発達心理学の接点〉学童期の語彙能力 https://t.co/8DVhrBlia6
https://t.co/MBy9bF11cK とある筋から教えててもらった資料がかなり個人的に役に立つ。ありがたい。

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