著者
保谷 芳行 矢部 三男 渡部 篤史 平林 剛 佐藤 修二 岡本 友好 小村 伸朗 矢永 勝彦
出版者
日本外科系連合学会
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.627-633, 2014 (Released:2015-08-31)
参考文献数
39
被引用文献数
1 2

食道癌切除後の乳糜胸は,比較的稀な合併症であるが,確立された治療法がなく,管理に難渋することが多い.従って,適切な管理ができない場合には死亡することも稀ではない.乳糜胸の一般的な原因は,手術操作による胸管損傷であるので,胸管結紮が最も確実な方法と考えられる.しかし,不必要な再手術は避けるべきであり,症例ごとに病態を把握して,適切な治療を選択することが必要である.食道癌術後の乳糜胸治療として,保存的療法,胸膜癒着療法,リピオドールを用いたリンパ管造影,放射線照射,胸膜腹膜シャント術,インターベンショナル,開胸手術,胸腔鏡下手術などが行われているが,胸管損傷の部位,程度,胸管の走行,乳糜胸水の量,患者の病態や全身状態などを考慮し,適切な治療を適切な順序で行う必要があると考える.

言及状況

外部データベース (DOI)

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僕は医者ではなく素人。 「手術した時に過って胸管を傷付けた」または、これと交通するリンパ管を傷つけた。 通常ネットで「術後乳糜胸」で検索。たくさん医学論文が出ますね。もうお調べになったことと思います。 普通に合併症扱いですね。最悪の場合もあるとどこかに書いてありますよね。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjcs/39/4/39_627/_ ...

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【参考】 https://t.co/rNjbjSXqRH イヤーノート 病気がみえる、消化器

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