著者
伊藤 康宏 深尾 英臣 海江田 章 石田 沙織 藤原 麻未 山本 賢 豊崎 正人 山城 知明 石川 隆志 川井 薫 渡邊 孝 日比谷 信
出版者
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
雑誌
体外循環技術 (ISSN:09122664)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.11-14, 2014 (Released:2014-04-01)
参考文献数
12

補助循環中の症例から、連続する2週間に尿中に排泄された必須アミノ酸のトリプトファンの代謝産物のうち、キヌレニン経路からの代謝産物を測定した。比較対照として肝機能指標である総アルブミン、AST、肝臓で産生される腎機能指標BUNおよび炎症性ストレス反応物質であるCRP、プロカルシトニン、尿中コルチゾールを測定した。トリプトファン代謝は肝臓で行われるため、肝機能指標との関係が示された。また、トリプトファン代謝産物の経日的な動態から補助循環回路などに使われる可塑剤の影響が示唆された。更に、肝臓の重要な機能である栄養代謝のうち、エネルギー賦活源であるNADや解糖系への代謝障害が示唆され、栄養学的な観点からも重要な課題と考えられる。また、トリプトファン代謝産物と炎症性ストレス反応物質との間に高い相関係数が得られ、抗ストレス性、炎症反応との関連なども示された。

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@mocomocofhagi #ナイアシン栄養 における #トリプトファン経路 の重要性 福渡 努先生 ヒトを対象とした調査より67 mg のトリプトファン摂取から1 mg のニコチンアミドが生合成されること,妊娠中期から末期にかけてトリプ トファン‒#ニコチンアミド転換率 が増加することを明らかにした。 https://t.co/ZHz5hh66e0 https://t.co/w8C4JjWTZ3
@mocomocofhagi 肝臓の重要な機能である栄養 代謝のうち、エネルギー賦活源である NAD や解糖系への代謝障害が示唆され栄養学的な観点からも重要課題 トリプトファン代謝産物と炎症性ストレス反応物質との間に高い相関係数が得られ抗ストレス性、炎症反応との関連なども示された 引用元 https://t.co/ZHz5hh66e0 https://t.co/yg9Vq713wh

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