著者
伏木田 稚子 北村 智 山内 祐平
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.157-168, 2011-12-20 (Released:2016-08-08)
参考文献数
42
被引用文献数
3

本研究の目的は,学部3,4年生が対象の専門教育としてのゼミナールにおける学習者要因(受講動機,学習意欲),学習環境の客観的側面(活動,教員による指導),学習環境の主観的側面(教員に対する評価,共同体意識),学習成果(汎用的技能の成長実感,充実度)の関係を実証的に検討することである.本研究では,国・私立大学13校を対象に質問紙調査を実施し,計387名のデータを用いて変数の構成を行った.本研究のデータは,個人レベルとゼミナールレベルを含む階層的データであるため,計304名のデータを2つのレベルに分けて相関係数を算出した.相関分析の結果,対人関係力および問題解決力の成長実感,充実度とゼミナールレベルで正の相関関係があるのは,受講動機,学習意欲,教員による指導,教員に対する評価,共同体意識などであることが示唆された.

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(承前)(https://t.co/FKqQkwDah4) このように高等教育では、特に教育の質評価として「汎用的スキル」が非常に大事になっております。 そこで、その「汎用的スキル」育成についてですが、「越境」が一つのキーワードになるのではないかと考えました。「越境」とは所属する共同体を越えて違う共同体に

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