著者
島田 英昭
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.43, no.Suppl., pp.21-24, 2020-02-20 (Released:2020-03-23)
参考文献数
9

本研究は,教材の読解初期の短時間情報処理プロセスを対象に,挿絵を含む教材の版面率が動機づけに及ぼす影響を検討した.大学生20名を対象に,版面率と挿絵の有無を操作した6条件の防災教材を作成し,1種ずつ2秒間提示し,それぞれ動機づけと主観的わかりやすさの評価を求めた.その後,同じ教材を1種ずつ時間制限なく提示し,主観的情報量と主観的効率性の評価を求めた.その結果,挿絵があり,版面率が小さい教材において,動機づけ効果が大きく,主観的わかりやすさも大きいことが明らかになった.また,挿絵は文字に比べて主観的情報量の増分が小さく,挿絵がある教材では主観的効率性が高いことが明らかになった.

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こちらの記事の中心的な話題とはズレますが、少しだけ触れられている本の版面率(余白)に対する印象に興味ある方は、僕のこちらの論文をどうぞ! https://t.co/y2LLRIssz7 2割の働かないアリ、無駄な存在ではなかった…ある程度いる方がコロニーやや長く存続 https://t.co/B1bEMtLxCe
https://t.co/5FQslh5aXl 版面率が高いと動機づけが低くなる(読みたい気持ちが萎える) 挿絵は半面率の増加に対して動機づけの減少が低い(挿絵で情報出せたら負担が軽い)  つまり行間と挿絵を効果的に使えばいい感じの記事ができるかも?
文字びっしりプリントがやる気を削ぐという話に関してデータが気になれば、よかったら僕の論文を参考にしてください!ざっくり言うと、(1)文字びっしりは確かにやる気を削ぎます、(2)絵ならあまり問題ないです。理論や限界は論文参照で。 https://t.co/y2LLRIssz7

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