著者
城戸 楓 池田 めぐみ
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.579-587, 2022-09-10 (Released:2022-09-15)
参考文献数
31
被引用文献数
1

昨今,これまで多くの研究分野において最も強力なツールの一つとして研究のエヴィデンスを支えてきた帰無仮説有意性検定に疑問が投げかけられている.本稿では,こうした帰無仮説有意性検定の際に信頼性を高めるために報告が求められる効果量を取り上げ,『日本教育工学会論文誌』において過去10年間でどの程度効果量が論文に記載されていたのかについて調査を行った.この結果,『日本教育工学会論文誌』では,2016年ごろより効果量について論文内で掲示される比率が増加していたが,海外での掲載比率ほど高まってはおらず,また近年では少し下落している傾向が見られた.また,教育システム論文では特に効果量が記載されない比率が高かったことが分かった.

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教育工学研究における帰無仮説有意性検定と効果量 https://t.co/cfyf4HwthW >マンホイットニーのU検定で効果量としてdが記載されている論文があった。U検定ではCohen’s dは用いられずrやCliff’s Δを用いることが推奨される 自分も以前に福祉か公衆衛生だったかの論文でマンU検定のコーエンdを見た気が

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