著者
趙 伯陽 桜井 陽平 柴田 清澄 吉川 史隆 友田 豊 水上 元
出版者
Japanese Society of Food Chemistry
雑誌
日本食品化学学会誌 (ISSN:13412094)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.42-47, 2014-04-25 (Released:2017-01-27)
参考文献数
14

ナスのヘタは尋常性疣贅(イボ)の治療に伝承的に用いられている。また、ナスのガク片部のエタノール抽出物が尖形コンジローマの治療に有効であったことが報告されている。そこで、ナスのエタノール抽出物の各種ヒト腫瘍細胞株に対する細胞致死活性を調べたところ、ヒト卵巣ガン由来の細胞株であるHRAに対して細胞致死活性を示し、その効果はガク片部からの抽出物が可食部からの抽出物よりも強かった。この抽出物から活性に基づく分画を行うことにより、2つの細胞致死活性成分9-oxo-(10E, 12Z)-octadecadienoic acid (9-EZ-KODE)および9-oxo-(10E, 12E)-octadecadienoic acid (9-EE-KODE)を単離・同定した。9-EE-KODEは、9-EZ-KODEの約10倍高い細胞致死活性を示した。また、9-EE-KODEの細胞致死活性を各種細胞株を用いて比較したところ、HRAに対して他の細胞株よりも約5倍強い活性を示した。ナスのガク片部の9-EE-KODE含量は可食部よりも高かった。

言及状況

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ナス…尋常性疣贅への民間療法があるんですね。とても面白いですが、皮膚への長期間に及ぶ曝露はアレルギーなど怖い気もしますね。 https://t.co/oBDW0L642k https://t.co/8XkpIZpbK8
効能は、クサノオウとは違いますが、効果があるようですね。 茄子のヘタのイボ取り。 https://t.co/dm7bG361Rf https://t.co/QZOBX9bsI0
イボ(尋常性疣贅)はナスのヘタで治す。イボが治らず2年間皮膚科に通い続けた女性。液体窒素で取ってはできの繰り返し。ある時、明治生まれのおばあちゃんの知恵を思い出し実践。3~4週間で治ったと。ナスのヘタを擦り付けるんだって。嘘でしょ!?って思って調べたらこれ↓↓↓ https://t.co/YVtk7VLVn2
@cnvvlty @koichi_kawakami 美味しいですか?なすのヘタ、以前は棄てていましたが、最近、糠漬けにしたらヘタも柔らかく美味しく食べれることがわかりました。 なすのヘタはイボにも効くんですね。https://t.co/LFJP5cEdDy
@5m0_0m https://t.co/7dqKFODXxI 論文あって草生えた

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