著者
Jack T. Moyer
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.148-160, 1979-09-15 (Released:2010-06-28)
参考文献数
23

三宅島沿岸に見出されるハコフグ科3種 (シマウミスズメ, ウミスズメ, ハコフグ) の産卵生態について報告した, 上記のうちシマウミスズメにっいてはとくに詳細な観察がなされた。上記3種は1尾の雄と2-4尾の雌から成るハーレムを形成し, 産卵はこのハーレム内においてペアで行われる。シマウミスズメについて組織学的な検討を行った結果では, これら3種に雌雄同体現象は見出せないようである.ウミスズメとハコフグは午後おそく水面近くで産卵するガシマウミスズメは日没の10~20分後に海底の基盤付近で産卵する.本3種の産卵習性の相違と, 3種とも雄よりも雌の個体教が多い理由にっいては捕食圧との関連が推察された、また, ハコフグ類の皮膚分泌毒ostracitoxinの役割についても捕食との関連が論じられた.

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